【外注さんとのつきあい方】限られた予算で、最大の成果を得るための6つのポイント

【外注さんとのつきあい方】限られた予算で、最大の成果を得るために

あなたは「外注さんから、思ったようなものが上がってこない……」「なんか、すぐ辞められちゃう……」と悩んでませんか?

こんにちは。
ネット系フリーランサー mammina です。

私は2012年にフリーランスになって、今年で6年目です。その間、少しずつ、悩みが変わってきています。

  • 会社、辞めたいな、から
  • 仕事、取れるかな、になり、
  • 仕事、終わらない、になり、
  • 仕事、誰に頼もう?、になり、
  • 仕事、続けてくれるかな? ← 今ココ

私自身はクラウド系よりもオフラインでの仕事獲得がメインです。でも、クライアントの要望を叶えるために、ランサーズ、クラウドワークス、ウーマン&クラウドなどのワーカー様、直取引のパートナー様に助けていただいています。

現在までで数百人の方とやりとりをした結果、わかったのは「限られた予算で、最大の成果を得たい」と望むなら、受注側の気持ちになって、相手に気持ちよく仕事してもらえるようにするのがいちばんだということ。

私自身、今みたいなディレクションでなく「制作」がメインの仕事だったとき、どうにもこうにも仕事がやりづらいクライアントが1社だけ、ありました。

人間関係があって受け入れていたのですが、振り回されることが多く、「ムダに忙しかったり、イラッとする割に、ギャラもよくないし、やりがいもない」状況。当然、パフォーマンスも上がらないし、成果も出せません。

「もっとうまく、私を使えばいいのに」っていつも思っていました。そこで、そのクライアントさんを反面教師として、私自身が発注する時に気を付けている6つのポイントをまとめてみました。

「限られた予算で、可能な限りイイモノ」が欲しいなら、ぜひお試しください。

【ポイント1】想定している仕上がりイメージを明確に示す

望むモノを手に入れるには、発注時にどれだけ「自分の想定している仕上がりイメージ」を外注さんに理解してもらえるかがポイントです。

自分にできることを外注するときは、詳細な指示書を作った方がいいです。望む結果を得たいなら、今自分の中にある「こんな感じのが欲しい」はすべて吐き出します。

まみーな
一度、形にしたものを修正するのは、
相手も嫌だし、自分も大変です。

自分も仕上がりイメージを持てない時は?

これは、デザイン系に多いのですが……自分自身も仕上がりイメージを持てないまま発注するケースもありますよね?

これは、相手にとっては大変な作業です。依頼主ですらイメージがついていないものを、形に仕上げていかなくてはならないのだから。

それを「格安で」やって欲しいと望むなら、こちらでできることはすべてした上で、どうしても出来ない部分だけお任せする気持ちでいる方が確実です。

つまり、可能な限りの参考資料を添付して送ります。サイトイメージ、ロゴイメージ、色合い、キャラクターの雰囲気、…… etc 言葉で、参考画像で、URL で「想定している仕上がりイメージ」を具体的に示していきます。

相手は制作のプロであって、「あなたの頭の中を読み取って具現化する」プロではないのだから。

【ポイント2】相手の「言い値」&「申告納期」で依頼する

これ、嫌だったんですよね。「これしか予算ない」「明日までに欲しい」とか言われて、無理矢理やらされるのがね。「明日まで」とか「2時間以内に欲しい」とか言われる度に……

まみーな
そもそも、依頼する時に先々を見込んで発注しようよ。
なんで、前々からわかってたことを直前に頼むのさ

って思ってました :-p

だって、いいもの(=成果につながるもの)をつくるには、考えるべきことが増えるから、それなりに時間が掛かります。言われるがままに「作業」としてつくるなら別ですけどね。

時間を納期や予算で縛られるなら、いいものになるわけじゃないですか。つまり、成果につながるわけもないじゃないですか。

まみーな
そんなの、やる意味、あります?(-。-)

もちろん、予算が合わないことだってある。納期が合わないこともある。でもね、そうしたら、頼まなければいいだけ。そして、別の方に依頼すればいい。

「7つの習慣」にありましたが、Win-Win でなければ、No-Deal(取引なし)の方がよっぽどマシです。また次に予算なり納期なりがマッチする時にやってもらうのが吉です。

もしも、申告納期を破られたり、クオリティが低かったら?

私は基本、相手に「納期」と「ギャラ」をお任せしています。でも、たまに申告納期をサラッと破ったり、酷く低いクオリティで上がってくることがあります。

そういう場合は、もう諦めてます。サクッと支払って、次回以降の取引はなしです。無理をしても、お互いにいいことありませんから。

【ポイント3】説明不足による修正は追加料金を支払う

これも、私自身が嫌だったことです。適当な指示しかしてこないのを、何とか、何とか読み解いて、やっとの思いで形にしたら……「そうじゃない」と言われて作り直しになる。ラフの段階で OK が出ててもね……

まみーな
「それなら、最初から言って!」って何度思ったことか……
それ、ちょっとした修正じゃなくて、
『イチから作り直し』ですから!!

だから、自分の指示不足で修正が発生した場合は、追加料金を支払うスタンスでいます。

でもね、そう申し出ても「いや、私の方こそ、確認すれば良かったことですから」っておっしゃってくださる方も少なくありません。そういうプロ意識の強い方とのおつきあいって、とても気持ちがよくっていいです。

まみーな
「結局、追加を支払ってないじゃないか」……って?
違うんですよ。

「修正してもらって当たり前」って態度でいるのと
「ごめん、一度つくってもらって悪いけど、
追加で支払うから直してくれない?」っていうのと
どっちが気分良く仕事をしてもらえるか、なんです。

このニュアンス、伝わりますでしょうか?……

説明不足を防ぐためには?

説明不足を防ぐためも、【ポイント1】で示した「詳細な指示書」が大事です。でも、それでも行き違いってあります。

なので、詳細をつくり上げる前に「ラフ」を見せてもらうようにしましょう。デザイン系なら「ラフスケッチ」、文章なら「見出しを並べた目次と冒頭」などですね。そして、その時点で修正があるなら、しっかり伝えていきます。

作り込んでいく時って……デザインなら、1px 単位で大きさや位置の調整をしたり、全体を見てカラーの細かいバランスまで調整したりします。

ライターも同じです。細かな言い回しやトピックの取捨選択をして、全体の流れのバランスを取りますし、漢字とひらがなの割合を調整して、画面が黒すぎたり白すぎたりしないように気を使っていたりします。

そうなってからだと、もう直すのはキツいですよね…… 見る方も大変ですしね……

【ポイント4】返事はすばやく&きちんと感謝を伝える

こちらからの返事はすぐに求めるくせに、自分はなかなか返事してこない。「ありがと、ありがと」と言いながら、中身をちっとも見ないで、次の依頼を投げてくる……まるで、数が揃えばそれでいい、と言わんばかりに。

発注側になり、そのパラレルな忙しさと、売上を上げていかなくてはならないプレッシャーを知れば、わからなくはありません。でも、やっぱり、受注側でいたときは嫌でした。

私は生意気で、しょーもない外注だったので「どうせ、価値がわかんないなら、もういい」と思ったことも多数。そして、逆に「きちんと見てて」「改善したポイントをちゃんと褒めてくれて」「クオリティが下がった時にもキッチリ指摘してきた」クライアントには、一目置いてました。

まみーな
……って、どんだけ上から目線やねん。

「ちゃんと見てるよ」というのを示すことが大事

ちょっとしたことでいいんです。「見てるよ」というのを示して、進んでやってくださった改善には感謝を伝える。そして、なるべく早くレスを返す。

受注側は「発注側の GO サイン」なしでは動けないし、発注側は受注側が動いてくれないと欲しいモノが手に入らないのだから。

【ポイント5】成果を共有する

ある一時期、私はゴミ箱の中に成果物を投げ込んでいる気分でした。つくれども、つくれども、それがどう使われているのか、いえむしろ、使われているのかどうかすらも、わからない状況で、ひたすら作り続けていました。手応えもやりがいもなく、「なんのために、こんなことをしなければならないのか」ウンザリしてました。

逆に、「書いてもらった記事が、SEO で3位まで上がってきたよ」とか「コンバージョンが12%増えましたよ」とか「あの時の○○、ここで使ってるよ」とか、その後どうなったのか、言ってもらえるだけで嬉しかった。「あー、役に立ってるんだな」とか「こんな風に使われるんだな、じゃぁ、今度はこうしよう」とかね。

モチベーションアップ&今後の改善につながる

モチベーションを高く保ってもらうためには、感謝の気持ちを伝えるのが大事なのは、言うまでもないことかもしれませんが……

成果物の共有には、もうひとつの利点があります。

それは、自分のアウトプットが「どう使われるのか」を見てもらっておくことで、外注さんが次回以降「自ら進んで工夫や改善」をしてくださる可能性が上がることです。

勘の良い方、センスのある方なら、サラッとやってくださいます。今後よりよい成果物をあげてもらうためにも、成果物の共有、大事にしてくださいね。

まみーな
もちろん、機密情報的に、
できること、できないことってあると思いますけど、
可能な範囲で一言添えるだけで、相手の反応が変わりますよ

【ポイント6】100人に1人レベルの逸材は手放さない

これまでの経験では、だいたい100人あたって、10人返事が来て、そのうち「これは……!」という方は、1人いるかいないか。もちろん、予算が潤沢にあれば、もっと割合は上がるのでしょうが……

いずれにしても、そうやって見つけた「100人に1人レベルの逸材」は、手放しちゃダメです。長いお付き合いができるように、継続的にお仕事をお願いしていきます。

まみーな
だって、他にもたくさん仕事はあるんだもの。
間が空いたら、次にあなたが入り込む隙なんて、
なくなっちゃいますよ。

まとめ

こんなことを言いながら、私もまだまだ「あー、やっちゃったー……」の繰り返しです :-p

でも、少しでも、うまく付き合っていけるように気を付けていきたいなって考えて、日々過ごしています。

時代も変わり、クラウドソーシングが広がってきています。

「仕事をちゃんとしてくれる」それって、ありがたいことです。決して、あたりまえじゃない。いくら契約で縛っても、NO と言われたら、終わりです。辞められるのは痛いですよ。その穴を埋めなきゃいけない。人を探すにもコストがかかる。

私ね、個人の方が強いんじゃないかなって思うんですね。労働力を提供する側は、いくらでも「良い条件」にカンタンに動ける。でも、法人で動かしていると、あんまり身軽に動けなかったりしませんか?

賢く振る舞い、お互いに「いいお付き合い」をして行きたいですね。

追伸

反面教師にしているクライアントさん、山ほど嫌な目にあったけど人間的にはキライじゃありません。「いいひと」なんだと思います。

でも、仕事のやり方があまりにも合わなすぎた。結果、エネルギーを注いで動いてくれる人たちを潰しまくってた。協力してくれていた、たくさんの人が離れていってた。

いろんなリソースの使い方がすっごいもったいなかったんですよね。ちょっとした違いで、もっとコスパを上げられるのに。もちろんコスパがすべてじゃないけど、予算に困ってるなら、やらない手はないはずなのに。ご本人的にも気遣いをしているのはわからなくもないのですが、決定的にズレてる。のどが渇いている時に、ビスケットを差し出す感じ。

出過ぎたマネと重々承知の上、ご本人に進言し、直すと言われ、1年待ち、それでもズレは解消されず、決定的な瞬間で「すべてを台無し」にする癖は変わらなかった。人って変わらないですよ。よっぽど何か、ご本人にとって「天地がひっくり返る」くらいのことが起こらない限り。

だから、それ以降、クライアントさんにわかってもらおうとするのも、外注さんを育てようとするのも諦めました。最初から「ウマが合う人」「自分の価値をわかってくれる人」「センスのある人」「理解力・論理力のある人」とだけ、つきあうことにしました。最初から素晴らしい方々に、もっと素晴らしくなっていただく、という方向性で仕事をしています。

そして、「あれ? 何か違う?」と感じたら、クライアントさんも、外注さんも、そこで終わり。逆に、私自身がサクッと切られても気にしないです。(日本人ってそんなにドライじゃないらしく、あんまりないですけどね :-p )

この方法がいいか、悪いかは議論の余地があると思います。でも、私にとってはこれがベスト。おかげさまで、関わってくださる方はみんな「とってもいい方」でストレスフリーです。